ED(勃起不全・勃起障害)
EDとは
様々な要因から正常に勃起することが出来なくなってしまうことをED(勃起不全・勃起障害)と言います。正常な勃起は、ペニス内にある海綿体に血液が充満し、それを維持できる状態で可能になります。EDは、血管や神経障害が起因する器質的EDと、精神的なストレスによる心因性ED(機能的ED)とに分類されます。血管障害が原因となるのは、高血圧・加齢・喫煙・脂質異常・糖尿病などが挙げられます。神経障害が原因となるのは、糖尿病・骨盤内手術などです。また、心因性の原因にはうつ病などの精神疾患などが挙げられます。
当院では、ED治療薬を処方しております。
治療薬の概要
バイアグラジェネリック
(シルデナフィル)とは
世界初のED治療薬として効果が高いとされるバイアグラ後発薬品(ジェネリック)です。PDE-5阻害剤として、他の薬剤よりも安価のため使用しやすく人気が高いとされています。内服の際は、空腹時もしくは食後2時間以上は空けておいてください。内服後1~5時間経過してから効果が現れます。
シアリスジェネリック
(タダラフィル)とは
約36時間程の長時間にわたって効果が持続します。食事の影響を受けにくいため、使用しやすいとされています。
バルデナフィル
(レビトラ)とは
効果が現れるのが早く、内服後30~60分程で効果を実感できます。効果の持続は約5~10時間です。食事の影響は受けにくいですが、内容によって半減することもあるため注意が必要です。
EDの診察料・費用・副作用
診察料
初診料 (※1)(※2) |
X,XXX円 |
---|---|
再診料 | X,XXX円 |
(※1)医師の判断で心電図や血液検査を行わない場合、初診料よりそれぞれX,XXX円お引き致します。
(※2)心エコーを行わない場合、初診料よりX,XXX円お引き致します。
費用
バイアグラジェネリック (シルデナフィル)20mg |
X,XXX円 |
---|---|
シアリスジェネリック (タダラフィル)20mg |
X,XXX円 |
バルデナフィル (レビトラ)20mg |
X,XXX円 |
副作用
主に、頭痛・ほてり・鼻づまり・動悸・筋肉痛などが起こります。その他ではめまいや目の眩しさ、消化不良なども起こすことがあります。いずれも一時的に現れる症状で軽度または中等度のケースがほとんどです。副作用の症状が現れる条件には個人差があり、常用している薬剤の種類や飲酒の有無、内服した日の体調などが影響します。
AGA(男性型脱毛症)
AGAとは
男性型脱毛症のことをAGAと言います。当院では、ミノキシジル・プロペシア錠ジェネリック(フィナステリド錠)・ザガーロジェネリック(デュタステリド)を処方しております。処方に際しては、血液検査を必ず実施しております。なお、半年以内の健康診断の結果をお持ちの場合は、その結果を参照しますので受診の際にご持参ください。AGAの治療でご不安がありましたら、遠慮なく当院までご相談ください。
概要
ミノキシジル
毛母細胞と毛乳頭細胞、双方の作用を促す効果があるといわれています。
副作用として、動悸、むくみ、ほてり、めまいなどがみられますが、外用薬ですので副作用の頻度は少なく安心して使用していただけます。ただ、頭皮に合わず、外用した部分がかぶれてしまう場合がありますので、その際は使用を中止して早めにご相談ください。
プロペシア錠ジェネリック(フィナステリド錠)
5αリダクターゼの2型を阻害する作用があるといわれています。
副作用として、性欲減退や勃起不全、射精障害など、男性機能低下があります。
ザガーロジェネリック
(デュタステリド)
5αリダクターゼの1型と2型両方を阻害する作用があるといわれています。
副作用として、勃起不全、性欲の減退、精液量の減少などみられますが、頻度としては少ないため、安心して内服いただけます。
AGAの診察料・費用・副作用
診察料
初診料 (問診+写真撮影) |
X,XXX円 |
---|---|
再診料 | X,XXX円 |
費用
ミノキシジル | X,XXX円 |
---|---|
ザガーロジェネリック (デュタステリド)0.5mg |
X,XXX円 |
プロペシア錠ジェネリック (フィナステリド錠)1mg |
X,XXX円 |
男性更年期ホルモン注射
男性の更年期
近年では、更年期障害は女性特有のものではなく、男性にも起こることが分かってきました。年代的に40~50代に多く、心身の不調などが長く続くことで仕事や日常生活において支障を及ぼすことがあります。まだまだ男性更年期障害について認識が低く、心身の不調の根本原因を判明できずにいる方が多く見られます。当院では、男性更年期障害の適切な検査と正しい診断による診療を行っております。原因不明の不調にお悩みの方は、一度当院までご相談ください。
男性更年期障害とは
加齢に伴い、男性ホルモンの一つであるテストステロンの分泌量が減少することが原因で、心身に様々な症状が現れる状態です。テストステロンの分泌は、思春期に骨格や筋肉を成長させる「第二次性徴」を起こします。男性らしさとされる「体毛が濃くなる」「声が低くなる」などに必要なホルモンです。20~30代がピークで、その後は徐々に減少していきます。特に、40代以降には一気に減ってきます。テストステロンは、性的興奮を上げ勃起を促す作用があり、気力や活力にも大いに影響を及ぼします。
この男性ホルモンが減少することで、性機能が低下し、気力や活力にも大きく変化が現れます。これによる心身の症状が日常生活に大きく影響が及ぶ状態を、更年期障害と言います。主に、50代に多く見られます。
男性更年期障害の症状
男性ホルモンの減少によって起こる性機能障害が更年期障害です。主な症状は、勃起力の低下、筋肉量の減少、骨密度の低下、内臓脂肪の増加、メタボリックシンドローム、気分障害、認知機能の低下、貧血などが現れます。気持ちが落ち込む、気分が優れないなどの症状をはじめ、以下のような症状が起こります。
- イライラしやすくなる
- 怒りっぽくなってきた
- 睡眠が浅い、すぐ目が覚める
- 物忘れが酷い
- 性欲が減る
- 勃起不全
ただし、上記の症状は過度のストレスがかかったり、精神疾患の症状としても現れやすい症状であるため、正確な診断のために男性更年期障害の検査を受けることをお勧めしております。
男性更年期障害の検査
問診
現在お悩みの症状、症状が出た時期などについてお伺いします。症状が何らかの疾患が原因でないかを調べ、疾患がないと判断された場合は、男性更年期障害の可能性が高くなります。その場合、必要に応じた検査を行っていきます。
アンケート表による評価
男性更年期障害の可能性の有無を調べられるセルフチェックシートがあります。各質問に答えることで、男性更年期障害の軽症・中等症・重症を評価できます。また、アンケート表による評価だけではなく血液検査も実施します。
健康調査質問紙(JAMQ)
症状 | ほとんど ない |
ややある | かなりある | 特につらい | |
---|---|---|---|---|---|
心理的因子 | 1.体調が優れない、 気難しくなる傾向にある |
1 | 2 | 3 | 4 |
2.睡眠が浅い、 不眠に悩んでいる |
1 | 2 | 3 | 4 | |
3.不安感、 寂しさを感じる |
1 | 2 | 3 | 4 | |
4.気分が落ち込む、 くよくよしやすい |
1 | 2 | 3 | 4 | |
身体的因子 | 5.ほてり、多汗、 のぼせがある |
1 | 2 | 3 | 4 |
6.動悸、息切れ、 息苦しさがある |
1 | 2 | 3 | 4 | |
7.めまいや吐き気が ある |
1 | 2 | 3 | 4 | |
8.疲労感、疲れやすい | 1 | 2 | 3 | 4 | |
9.頭痛、肩こり、 頭が重い |
1 | 2 | 3 | 4 | |
10.手足の関節痛、腰痛 | 1 | 2 | 3 | 4 | |
11.手足がこわばる | 1 | 2 | 3 | 4 | |
12.手足が痺れる | 1 | 2 | 3 | 4 | |
性的因子 | 13.性欲が低下した | 1 | 2 | 3 | 4 |
14.勃起力が低下した | 1 | 2 | 3 | 4 | |
15.セックスの頻度 | 2週間に 1~2回 |
月に1~2回 | 月に1回未満 | 全くない |
結果の計算方法
点数 | 重症度 |
---|---|
26点以下 | 正常 |
27~36点 | 軽度 |
37~49点 | 中等度 |
50点以上 | 重度 |
※軽度~重度に該当した方は、一度医療機関を受診してください。
採血検査
血液検査を行うことでテストステロンやその他のホルモン値を測定できます。年齢によってテストステロンの正常値が異なります。総テストステロン値が250ng/dL未満、フリーテストステロン値が7.5pg/mL未満の場合は、更年期障害の可能性が高いとされます。また、テストステロン値は、測定時間によっても変わるため、採血検査は午前中に行うことをお勧めしております。午前中のご来院が難しい方は、午後に採血していただいても問題ありません。
男性更年期障害の治療
ホルモン補充療法
男性ホルモン補充注射薬「エナルモンデポー」を行い、男性ホルモンを補います。2週間に1回実施する筋肉注射です。注射をしても症状が改善しない場合は、男性更年期障害ではない可能性があるため、治療方針を再度検討します。症状が改善している場合は、2回目の注射を行います。ホルモン補充療法を初めて3カ月後に血液検査を行いテストステロン値を調べます。3カ月ごとに血液検査を受けて治療を継続していきます。
副作用
多血症、精巣萎縮、肝機能低下、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。血液検査では上記の副作用がないかどうかも調べます。
漢方薬
漢方薬は即効性がないとされますが、症状に応じてゆっくりと体調を整え、男性更年期症状を緩和できます。「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」などが代表的な漢方薬です。
塗り薬
男性ホルモン含有のクリームを腹部や陰嚢、顎下に塗布しながら男性ホルモンを補充します。1~2回/日を毎日塗布することで男性ホルモンの血中濃度を整えます。
毎日塗布することで男性ホルモンの血中濃度が安定しやすく、また自宅で継続しやすいといったメリットもあります。
副作用
塗り薬の有効成分テストステロンは、男性の体内で生成されるものと同様の化学構造のため、心身への負担が少ないとされています。
診療費用
以下、治療における費用目安です。
初診料(採血) | X,XXX円 |
---|---|
再診料 | X,XXX円 |
男性ホルモン補充(筋肉注射) エナルモン250mg |
X,XXX円 |
男性ホルモン補充(筋肉注射) テスチノンデポー250mg |
X,XXX円 |
男性ホルモン補充(塗り薬) AndroForte2% |
X,XXX円 |
男性ホルモン補充(塗り薬) AndroForte5% |
X,XXX円 |
当院では、患者様のプライバシー保護を徹底して行っております。患者様をお呼びする際には名前ではなく番号でお呼びする、医師との会話が診察室の外に漏れにくい設備完備など十分に配慮しております。更年期障害でお悩みの方が、辛い症状を改善できるよう患者様のお悩みに耳を傾け、丁寧な診察を行っております。気力や活力が沸かない、性欲がなくなってきたなどのお悩みがある方は、一度当院までご相談ください。
オンライン診療も対応
当院では、ED・AGA・男性更年期など、男性特有のお悩みに対するオンライン診療も対応しております。外出せずに自宅から安心して相談できる環境を整えています。忙しい方や通院が難しい方でも、適切な治療やサポートを受けられます。